今回は修理やオーバーホールではなく、
オーディオのシステムのお話しです。
今まで色々なお客様からの相談を
受けて参りました。
その色々な中から、
「あれ?、これって足し過ぎなんじゃない?」
と感じた、
当方の個人的な思いを書かせていただきます。
以下はお客様からの相談です。
『高域が足りないので、ツイーターを(今のシステムに)足したい・・・』
うーん、どう説明したら良いものか・・・
とても悩みます。
答えは、『おすすめはしません。』です。
経験上、上手く行かない事がほとんどです。
※スーパーツイーターならいいんですが・・・これは後述します。
理由として
1: 音量レベルの微調整が難しい
既製品のスピーカーシステムに
ツイーターをパラレルで接続しても、
お客様のイメージする様に
上手くプラスされる訳ではない。
更にお客様は
『アッテネーターは使いたくない』とか
『コンデンサーで何とかなりませんか?』などと仰られる。
うーん、
F特は段付き(階段状)になるし、その段差のコントロールは難しい。
コンデンサを使ってのカットOFF周波数のコントロールと、音圧をコントロールするのは別です。
たまたま上手く行く事があるかも知れません。
たまたま上手く行く
裏を返せばほぼ成功しない方法を、
「どうぞ頑張ってみてください」
とは申せません。
それと意外に多いのが
『手持ちのこのツイーター(例えばホーン型)を
今のシステム(例えばドーム型)に足したい・・・』
この手の相談です。
同じ形式のツイーターならともかく、方式が違う物ですと、音量の足し算にはなりません。
カタログスペックの音圧は無響音室での特性です。
実際の部屋とは違います。
2: 方式が違うと音色も違う
先程の話しと少し被りますが、
ツイーターには、ドライバー+ホーン、ハードドーム(金属や蒸着)、ソフトドーム、ペーパーコーン、リボン系、などが思い浮かびます。
云うまでもなく、一長一短です。
当然音色も色々。
決定打がないので、色々な方式があります。
3: 音色の違いは波形の違い。
と云う事は位相が乱れる。
結果的に音像低位が悪くなる。
複数のツイーターを組み込んだメーカー品もありますが、同一平面に同じユニットを組み込んであります。
※スーパーツイーターについて
AIRBOWの平面タイプや、
振動板の無いイオンやプラズマタイプ、
これらはありです。
何故ならメーカーの既製品に追加することを前提として作られているからです。
製造メーカーの指示に従いチャレンジしてみてください。
以上は高域の話しでしたが、実はこれ、『低域が足りないので、手持ちのウーファーユニットを活用して足したい・・・』なんてご相談とも一緒です。
どちらのご相談にも、答えは
「悪い事は言いません。おやめなさい」
となります。
体験したい、実験したいとおっしゃっる方は、やり方をグーグってご自身の責任の元、頑張っみてください。
それはそれでオーディオの楽しみだと思います。
※低域が不足?しているので、サブウーファーを追加すれば満足・・・
根本的な解決策はまた別の機会に書きます。
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