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  • 執筆者の写真幹雄 郷

接点復活剤は無闇に使わないで・・・

更新日:4月20日

ここのところ連続でオーバーホールの依頼を頂いております、Dual 1229 です。


Dual のプレーヤーは、カートリッジが専用のカートリッジホルダーに取付けられております。


●気軽にカートリッジを交換し、音と表現の違いを楽しめる

●針先の汚れ具合の確認とクリーニング容易

といった良い面もありますが、

経年に寄る接点不良が起こる処でもあります。


で、今回のオーバーホール依頼個体は、こんな風に塗装が半溶けになっておりました。



オーバーホール作業で、クリーニングとチェックは第一作業です。


それをしていると、この個体のヘッドシェルが何だか変なんですね。


で、クリーニングをしますとオリジナルの塗装が変な形でいとも簡単に拭えてしまいました。



塗装のとろけ方?面接を見ていて、ピンと来ました。


どこかのタイミングで接点復活剤をスプレーされたようです。それもたっぷりと。


元々何方かが修理?、メンテ?、をされた個体であるのは分かっていたのですが、


嗚呼、そんなにたくさんスプレーしないで・・・と思った次第です。



音声信号の不良に困られての処置なのでしょう。

お気持ちは分かるのですが、この箇所だけスプレーしても完調にはなりません。


ましてや、たっぷりのスプレーは

百害あって一利なし


当方がオーバーホールをオススメする理由の1つでもあります。


今回は、接点側の樹脂パーツに劣化が見られず、再塗装で元に戻せたのでラッキーでした。


接点復活剤をスプレーする前に、先ずはクリーニング。


ヴィンテージオーディオの基本です。


※接点が多いと音質劣化の原因になる・・・

なんて思われる方もいらっしゃるでしょう。


キチンと整備クリーニングすれば気にする必要はありません。

そもそも日本製とは目指している音楽表現が違いますから。


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