弱点と言うよりも、どうしても壊れ易いパーツ・・・と表現するのが正しいのかも知れません。
そもそも何故こんな機構が考え出されたのか?
それはオートチェンジャー特有の悩みに起因します。
ご存知の通りレコードと針先のバーチカル・アングルは15度が良いとされています。
Shure V15シリーズやピカリングのV15 シリーズの命名の由来ですね。
当たり前ですが、レコードを重ねて演奏すると、このバーチカル・アングルがレコードの枚数で変化します。
アングル角が多い1〜2枚目、適正値の3〜4枚目、少ない5〜6枚目・・・
※ちなみに1219や1229はシングルプレイの時は1枚目が、マルチプレイの時は3〜4枚目が適正値となるように設計されています。
で、ここで問いたいのは
「バーチカル・アングルがずれると何が問題なのか?」ですね。
2チャンネル再生で、20〜20kHz間では何の問題もありません。
レコード1〜2枚分の厚みのせいで、ずれが生じても再生音には何の問題もありません。
聴き比べてもほぼ、わかりません。
※体験したい方はご連絡ください。
初回の1時間に限り無料でのご視聴が可能です。
でも、それを適正化したい!ってのが目的でこの切替機構が作られました。
理由は以下の通りです。
その昔、このプレーヤーの時代には4チャンネルステレオってのがありました。
今で言うところの4.0ch サラウンドのアナログバージョンです。
2ch 分しか溝がないのにリアの分はどうする?
20kHz以上の可聴域外のところに無理くりに入れたんですね。
それをデコーダーで分離して・・・
と、
今日の2ch ステレオの再生にはこれっぽっちも関係のない20kHz以上の帯域の再生に心血を注いだんですね。
その角度切替機構を金属ではなく樹脂で作ってある・・・それもバネ圧で固定です。
製造後40ん年も経てば、そりゃ壊れますって。仕方ありません。
DUAL の事なので、音質的に樹脂が良いから採用された
(と思います。日本人の思う良い音とは違いますから)のであって、今回の金属製がどう影響するのでしょうか?
変更後の
こちらがシングルプレイでのレコード演奏
こちらがマルチプレイでのレコード演奏となります。
どうでしょうか?
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