【イタリア】
再びヨーロッパに戻り、イタリア物に参りましょう。
初期のSonus faberや、フランコ・セルブリン、unison Researchなどのイタリア物は
『ほれ、(私の)俺の唄を聴け!』
「そして共に唱え!』
的な、
スペックなぞ、さて置いて
『音楽にはな、人生の喜怒哀楽が詰まってるんだぞ、それを楽しめ!』
とばかりに勝手にコチラを引きずり込んでくれます。
こちらは音楽を聴きつつ、飯なんぞ喰ってられません。一緒に楽しまないと怒られちゃいそうです(苦笑)
ここら辺にイタリア人の思う
オーディオ機器の仕事ってこう言う物だろ?
ってのが感じられます。
【フランス】
フランス物はあまり輸入される事がなく、FOCALの印象がメインですが、
美しいハーモニーに少し影のある表現
ハリウッドとは違うヌーベルバーグ物とイメージが被ります。
※近年Focal に日本人が音決めスタッフ?として入社された、との話しを聞きました。
どんな風に音楽を表現するのか?
興味津々です。
少し影のある表現ですが、
日本で売られていた1990年代のLinn 程、暗くはありませんし、モニター系のB&W※と違って、歌います。
※前説の様に個人的にB&W はEUの三菱ダイヤトーンだと思います。
註釈:『うたう』。歌う、唄う、謡う、どの漢字でも良いのですが、「喜怒哀楽を表現する」「音に感情を乗せる」と言った意味で使用しています。
前出の自主規制のかかってる(と僕は感じます)日本製オンリーのシステムをお使いの方には想像し難いでしょうが、
主にオール・ヴィンテージEUや、オール・ヴィンテージ米のシステムで耳にする事が出来る、
日本人には「濃い」「暗い」「明るい」「のうてんき」「派手」「地味」「エロイ」などと表現される「端正でない」音(正確には音楽)をイメージしています。
【ドイツ】ドイツ語圏
日本と似てるけど、違う・・・
ドイツは当方レストアの Dual 以外ですと、比較的耳にしやすいのは エラックでしょうか。
EMTは後ほど、プロ機器のところで。
ドイツ人らしくカッチリと、ほぼ理詰めなんですが、残り1割がグレーゾーンと言うか、
感性で決めた!って気がします。
カメラのライカのイメージで間違ってないと思います。
でもこの1割、ドイツ人的には詰めてるつもりなのかも? と思い始めました。
ライカのレンズのボケ味に関する、ドイツ人と日本人の感じ方と視点の違いを述べてくれた友の話がそう思わせるきっかけです。
どうもドイツ側は日本人の言うボケ味って『そこ大切か?』なんだそうで。
追記、音楽に何を求めるか?との記載をネットでみていると、こんなのがありました。
『我々(ドイツ人)は音楽に癒しを求めない。ドイツ人は自然の中を散歩したりすることに癒しを求めているのだそうです。
では音楽に何を求めているかという話になって、「芸術であるとか、精神性を求めているのではないか・・・』
似てるけど、違う・・・その違いが初見で分かりにくい故に日本で販売し難いのかも知れません。
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