幹雄 郷
MCカートリッジはMMカートリッジより優秀?
更新日:2022年11月14日
オーディオマニア、それも歴の長い方には何を今更・・・と一蹴されそうな内容が今回のテーマです。

MC とMM の違いについては、Googleってみてください。
構造を含めて、色々な方が書いておられます。
今回、当方が書くのは、
Dual のレコードプレーヤーをお使いの方には頷ける内容です。
Dual を導入しようか?とお悩みの方には目から鱗の情報です。
では、巷で言われているMCカートリッジの優位性とは。
振動系がMMタイプに比べて軽いので、
大音量、大振幅、
高域の録音信号への追従性が良い
その結果
歪難い、細やか、繊細である
そして日本人が重視する
高域の抜けが良い
見通しが良い
と言ったところでしょうか。
これに対してMMカートリッジ※ の優位性は
お手軽(安価 & 入門用)
出力が大きいので使い易い
ヘッドアンプや昇圧トランスが不要
ロックやPOPSを聴くのに向いている・・・
???
ちょっと待ってください。
これって裏を返せば
「クラッシックを聴くにはMMはクオリティ不足・・・」と取られかねない表現だと思います。
でも本当にそうですか?
実際当方も、Dual のプレーヤーに取付けられた幾つものMMカートリッジと出会う前はそう思っていました。
思わされていました・・・というのが正解かも知れません。
良い音の条件は
繊細さ、細やかさ・・・
本当に最優先ですか?
クラシック楽曲を聴くのに
パワフル感やエネルギー感、
スイング感は後回しですか?
クラシック音楽と一括りにされますが、
喜怒哀楽と言う表現幅と、
音量差(ダイナミック・レンジ)が1番広いのは
クラシック音楽と言うジャンルだと思います。
クラシック音楽の中でも、日本人に人気のある楽曲を、日本人好みに再生するのにはMM よりMC が向いている・・・
実はこれが現実で
評価の落とし穴・・・
罠、なんだと思います。
原音再生を標榜しながら、実は好みの音(表現)を追求していた・・・
MCカートリッジでこんな太いサウンドが聴けますか?
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