年配の方やご存じの方には当たり前・・・
でも、CD世代やレコード初心者の方々にとって
???な、
Shure M44 のカートリッジに付いている型番の
数字や記号を説明しましょう。
と言った内容の回です。
最初期モデルのM44-7です。
俗に言われる白ボディにカモメマーク物ですね。
この白ボディタイプは1960年代の製造品です。
針も当時のオリジナル品。
この後ボディの色は茶色(カモメマークあり)
黒と変わって行きます。
さて、このM44 には -7、-5、E、G、Cなどの符号が付きます。
※MB や MR が付いたジュークボックス用?と言ったモデルもありました。
1966年のデータシート(取説)をご覧ください。
(ネットからの画像です)
左端のモデルナンバーと
次列の針先の形状(丸針、楕円針等)を
見比べてください。
関係性に気が付きませんか?
数字は針先のRの大きさ?小ささ?を表しています。
丸針の標準は 0.6-0.7mil のようですね。
他のメーカーでも型番に-7 が付き、
たいていその位で作られています。
「E 」はElliptical (楕円)、
楕円針と呼ばれるタイプです。
※他のメーカーでも標準的に0.4×0.7mil ぐらいの物が多いでしょうか。
「G」は少し小さなR 0.6mil の丸針で軽針圧タイプ。
M44-7 の推奨針圧1.5〜3.0g に対して
M44G は 0.75〜1.5g
「C」は当方の憶測ですが、(オート)チェンジャーモデル・・・と思っています。
なんたって適正針圧 3.0〜5.0g ですから。
ちなみに交換針のN44-1 、
これは針先のRが1.0mil と言う事で、
モノーラル盤LP用のモデルです。
標準の0.7mil より少し大きく作られています。
現在ではほとんど見ません。見られません。
そしてN44-3 、
こちらは針先が約3.0mil と言う大きさです。
78回転のSP盤用となります。
stylus grip(針交換の時に摘む樹脂部分ですね)のカラーはグリーン。
実はM75 のSP盤用のstylus gripもグリーンです。
なので、Shure 社の交換針でこの部分がグリーンですと、
ほぼSP盤用と思っていただいても間違いではないか・・・と思います。
※アルミ製のカンチレバーが腐食でやられていました。古いとこんな事もあります。
Stanton の針ですが、3.0mil と0.6〜0.7mil針の分かり易い写真がありましたので、載せておきます。
針先(ダイヤモンドチップ)の大きさが、こんなに違います。
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