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執筆者の写真幹雄 郷

私見と偏見のDual オートチェンジャーの特色!

更新日:2023年5月13日

リクエストもいただきましたので、Dual の各モデルの大まかな特徴を書かせていただきます。


●モデル1009 (1963-65年頃)


当時の販売促進グッズらしき物に

こうあります。

「オーディオマニアはもう既にマニュアルプレーヤーに買い替えたのに、何を今更オートチェンジャーを勧めるのか?」

今でも通用する文言ですね。


ユーザーからのハガキには

Dual1009 の前のプレーヤーは

『ガラード301』や『トーレンスTD124』です と言った物があります。


こちらをご覧ください。



カートリッジは針圧1.0-4.5gくらいの物がベストマッチです。

自重が重い物や、カンチレバーが短い物と良く合います。

それと丸針の良さを再認識出来る事請け合います。


古いJAZZやモノーラル盤がメインの方に一押しです。 




●モデル1019 (1965〜70年頃)



こちらは1965年から3年連続でアメリカでベストバイを取った名器です。


岩崎千明氏のレポートでお読みください。



カートリッジは針圧1.0〜4.0gくらいの物がベストマッチだと思います。

※軽針圧でもカンチレバーが細くない方が楽しめると思います。


Shure M44シリーズやM75シリーズ、スタントン、ピカリング、エンパイアのこの時代の物がおすすめです。


新旧織り混ぜてレコードを楽しまれる方にベスト!




●モデル1209(1969?-72?)



これは前出の2モデルに比べて、少し大人しい?音調でしようか。

ダンディーでエレガントなヨーロッパ調です。

もちろんガッツ溢れる2モデルと比べてと言う意味です。


アメリカンJazzよりパリのJazzが良く似合うと思います。


そう云う意味ではQUADやヨーロッパのアンプとも良く合い、オールマイティです。


※個人的に、この1209にQuad33、303、Bose301MM初期型の組み合わせが無人島?に持って行くミニマムベストです。


カートリッジは針圧0.75〜2.5gくらいの物がベストマッチ。


Shure M75 シリーズやM90番台、グラド、ゴールドリングが良く似合うと思います。




●モデル1218(1971?-73年ころ)



1209 のローマス・ハイコンタイプのカートリッジ対応モデル、と考えていただいて良いと思います。

モーター、プラッターが共通で、アームの初動感度のみが上がっています。


※アームの初動感度が軽ければ音が良い、と云うものではありません。



針圧 0.75-2.0gくらいまでの物が良く似合うと思います。

Shure M90番台シリーズを中心にV15シリーズ、M75シリーズ、ピカリングのxv15 シリーズの魅力を引き出してくれます。


1980年前後のロックやPOPSを乗りよく上手く鳴らしてくれます。

もちろんクラシックやJAZZも鳴りますよ。

1009や1019に比べると少しサラッとしています。


気軽にレコード生活!に一押しです。



●モデル1219&1229(1970-76年頃)



岩崎千明氏のレポートでお読みください。



1219 のストロボ付きが1229と考えていただいていいと思います。



きちんと整備、オーバーホールがなされているこのモデルの個体は素晴らしい音がします。

残念な事にほとんどありませんが・・・


針圧 0.75-2.0gくらいまでの物が良く似合うと思います。


適合カートリッジは、

はっきり言ってShure V15 シリーズ!


エネルギーが高域に偏りがちなこのモデルから、軽やかでワイドレンジで馬力ある再生音を引き出します。


他にはShure M90番台シリーズやADC、エンパイア、Elac 等の軽針圧でカンチレバーが細く長いタイプがおすすめです。


レコードは70年代以降の物にマッチします。




以上といったところです。



「結局どれが1番良い音ですか?」とお客様から尋ねられる時がございます。


質問を質問で返して申し訳ないのですが、

「レコードはどの年代の物が多いですか?」

「どんな音楽表現がお好きですか?」

「お使いになりたいカートリッジはありますか?」

となります。


あなたのとっての1番は

 あなた自信が聴いて

  あなたがお決めになる事です。


心許ない時はご相談ください。

お力になれると思います。


ご質問やご視聴等はお気軽にメッセージをください。

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