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  • 執筆者の写真幹雄 郷

+α (プラスアルファ)の罠

更新日:2023年11月12日

今回は修理やオーバーホールではなく、

オーディオのシステムのお話しです。


今まで色々なお客様からの相談を

受けて参りました。


その色々な中から、

「あれ?、これって足し過ぎなんじゃない?」


と感じた、

当方の個人的な思いを書かせていただきます。


以下はお客様からの相談です。


『高域が足りないので、ツイーターを(今のシステムに)足したい・・・』


うーん、どう説明したら良いものか・・・

とても悩みます。


答えは、『おすすめはしません。』です。


経験上、上手く行かない事がほとんどです。


※スーパーツイーターならいいんですが・・・これは後述します。


理由として

1: 音量レベルの微調整が難しい


既製品のスピーカーシステムに

ツイーターをパラレルで接続しても、

お客様のイメージする様に

上手くプラスされる訳ではない。


更にお客様は

『アッテネーターは使いたくない』とか

『コンデンサーで何とかなりませんか?』などと仰られる。


うーん、

F特は段付き(階段状)になるし、その段差のコントロールは難しい。


コンデンサを使ってのカットOFF周波数のコントロールと、音圧をコントロールするのは別です。


たまたま上手く行く事があるかも知れません。


たまたま上手く行く


裏を返せばほぼ成功しない方法を、


「どうぞ頑張ってみてください」


とは申せません。




それと意外に多いのが

『手持ちのこのツイーター(例えばホーン型)を

今のシステム(例えばドーム型)に足したい・・・』

この手の相談です。


同じ形式のツイーターならともかく、方式が違う物ですと、音量の足し算にはなりません。


カタログスペックの音圧は無響音室での特性です。

実際の部屋とは違います。



2: 方式が違うと音色も違う


先程の話しと少し被りますが、


ツイーターには、ドライバー+ホーン、ハードドーム(金属や蒸着)、ソフトドーム、ペーパーコーン、リボン系、などが思い浮かびます。


云うまでもなく、一長一短です。


当然音色も色々。


決定打がないので、色々な方式があります。



3: 音色の違いは波形の違い。


と云う事は位相が乱れる。

結果的に音像低位が悪くなる。


複数のツイーターを組み込んだメーカー品もありますが、同一平面に同じユニットを組み込んであります。


※スーパーツイーターについて

AIRBOWの平面タイプや、

振動板の無いイオンやプラズマタイプ、

これらはありです。


何故ならメーカーの既製品に追加することを前提として作られているからです。

製造メーカーの指示に従いチャレンジしてみてください。



以上は高域の話しでしたが、実はこれ、『低域が足りないので、手持ちのウーファーユニットを活用して足したい・・・』なんてご相談とも一緒です。


どちらのご相談にも、答えは

「悪い事は言いません。おやめなさい」

となります。


体験したい、実験したいとおっしゃっる方は、やり方をグーグってご自身の責任の元、頑張っみてください。


それはそれでオーディオの楽しみだと思います。


※低域が不足?しているので、サブウーファーを追加すれば満足・・・

根本的な解決策はまた別の機会に書きます。






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